札幌市が日ハム新球場候補地を2か所提案 秋元市長「文化であり財産」

来年3月にも結論、日本ハム島田代表「協議しつくして、できるだけ早く判断したい」

 札幌市の秋元克広市長が13日、日本ハムの球団事務所を訪れ、球団が検討している新球場建設の候補地について正式に提案を行った。提案したのは、北大構内(札幌市北区)及び旧道立産業共進会場と隣接する八紘学園(札幌市豊平区)の所有地の2カ所。秋元市長は「ファイターズは地域に根ざした文化であり、財産。ソフト、ハード両面で市民の皆さんが楽しめる場所を作っていきたい」と話した。

 すでに、昨年12月に北広島市がJR北広島駅から約1.5キロ離れた「きたひろしま総合運動公園」を候補地として球団に提案し、インフラ整備や新駅設置の実現性など球団側と具体的な協議を進めている。札幌ドームへの“残留交渉”を先に進め、遅れを取っていた札幌市も、月内に球団との実務者協議をスタートさせる。

 現時点で土地の広さでは北広島市、周辺人口や交通アクセスでは札幌市が有利とされる。天然芝の開閉式ドームを中心にしたボールパークを目指す球団は、来年3月までに結論を出す計画。島田利正代表は「これ以上協議することないというところまで協議しつくして、できるだけ早く判断したい」と話した。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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