MLB初女性GMに最も近い人物は、野茂ドジャース“移籍”の影の仕掛け人!?
日米野球協約を徹底的に精査し、発見した「合法的な抜け穴」
1991年に弁護士資格を取得した後、ひょんなことからスポーツ選手の代理人を務める団野村氏と仕事をする機会があり、これをきっかけに代理人の世界に飛び込んだという。当時、日本のプロ野球選手は1軍経験が10年なければメジャー移籍できないという仕組みを知ったアフターマン氏は、「それはおかしい」と日米野球協約を徹底的に精査し、「合法的な抜け穴を見つけた」そうだ。それこそが「任意引退」という形を取ったメジャー移籍だったという。
記事では「実例を作る必要があったの」というアフターマン氏の言葉を紹介。その実例第1号になったのが、野茂氏だったというわけだ。1998年には、広島でプレーしていたアルフォンソ・ソリアーノが「任意引退選手」としてヤンキースに移籍。故・伊良部秀輝氏のヤンキース移籍にも関わり、こういった働きが認められたことで、後にヤンキースでGM補佐職に就くことになったそうだ。
ヤンキース入り後は松井秀喜氏の獲得に尽力。現在所属する田中将大投手に至るまで、ヤンキースには数々の日本人選手が所属してきた。
肝心の「メジャー初女性GM」に関して、アフターマン氏は「私はアドバイザー的立場が好きなの」と話し、全く興味がないそうだ。とは言え、近年ではドラフト対象者として女子選手の名前も挙がるようになってきた。メジャー初の女性GMが誕生し、また新たな門戸が開かれる日もそう遠くはないのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count