試合後は室内練習場直行…苦しむロッテ 伊東監督「ワーストゲーム」

西武に完敗…指揮官は試合後、打撃指導

 ペナントレース序盤でロッテが厳しい現実にもがいている。15日の西武戦で、先発涌井の好投などで1点を守り切ったが、一夜明けた16日は西武先発ウルフの前に手も足も出ず、2-10と完敗。伊東監督も「(今季の)ワーストゲーム。ずっとこのところ点が取れなかったが、序盤で大量失点すると意気消沈してしまう。見ての通り。それにしてもピッチャーは四球が多くて攻めきれていない。打者も打たされて自分のスイングができていない」と頭を抱えた。

 連敗中の先発唐川は初回に先頭秋山を歩かせ1死から浅村、中村、メヒアの3連打であっさり2点を先行された。その裏、2死から鈴木の内野安打をマーク。4番パラデスもようやく右翼線二塁打を放ったが、井上の遊ゴロで追い上げられない。

 2回浅村の適時打、3回山川の左中間2ランで3回までに5失点。早くもギブアップムードとなった。

 打線もウルフのツーシーム、カットボールを注文通りに打たされ、内野ゴロの山を築いた。9日の日曜日は西武から楽天に移籍した岸に6回まで4安打で1点しか奪えず、試合後は打てなかった選手がほぼ全員室内練習場に直行した。同じ日曜日、16日の試合後も2安打した鈴木と両外国人らを除いて井上、細谷、清田、伊志嶺、平沢らが室内に駆けつけ、伊東監督も身振り手振りで打撃指導とチームの辛い状況を象徴していた。

 6回からリリーフしたチェンが3者連続三振と一人気を吐いたが、唐川、大嶺祐で6四球。18日からソフトバンクを迎えての3連戦は大きな試金石になりそうだ。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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