ソフトB高橋純平が見せた非凡な才能 1軍再昇格へ克服すべき課題とは
克服すべき課題とは…
類稀なる潜在能力を秘める右腕にとって、克服すべき課題とはどこだろう。「2ストライクとか、1ボール2ストライクのカウントを作れるようにしたい」と本人は言う。デビュー戦では抜けて大きく外れる球が多く、ボールが先行する場面が目立った。カウントを整えられず、甘く入ったところを打者に捉えられた。
高めのストレートは背番号47にとっての武器でもある。現に、オリックスの打者も右腕の高めのストレートにバットが空を切ることが多く、明らかな高めのボール球に手が出ることもあった。それだけ真っすぐには威力があり、手元でのノビがあるということだろう。やはり投手有利なカウントを作り上げる制球力、安定感が必要だ。投手優位な状況にしてこそ、その武器はより生きるはずである。
「1軍のマウンドは気持ちが良かったです」と高橋。初登板にも緊張はなく、気持ちの高ぶりを感じたという。本拠地の大観衆の前で緊張しなかったというメンタルにも楽しみを覚える。戻った2軍では早速、18日からのウエスタンリーグ・中日3連戦(タマスタ筑後)で先発する可能性もある。そこで、1軍の経験をどう生かせるだろうか。
15日に先発した摂津は4回3失点でKOされた。依然、1軍の台所事情は厳しいままである。右腕の結果、内容次第では早期の再昇格もあり得るはずだ。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani