「全てが始まった場所へ」― イチロー古巣凱旋へ米メディアに思い語る

イチロー古巣凱旋に米国でも注目、米紙「全てが始まった場所へ帰還」

 マーリンズのイチロー外野手が17日(日本時間18日)からセーフコ・フィールドで行われる古巣マリナーズとの3連戦で“凱旋”する。シアトルでは2001年から2012年途中までプレーし、数々の偉業を達成した。そんなレジェンドの帰還は現地メディアでも注目を浴びており、米紙「マイアミ・ヘラルド」電子版でも「彼は全てが始まった場所へ帰還する」と特集記事を掲載している。

 2001年にマリナーズでメジャーデビューを果たしたイチローは数々の偉業を成し遂げた。1年目にリーグトップの打率.350、242安打、56盗塁をマーク。メジャー史上2人目となるリーグMVPと新人王のダブル受賞を果たすと、そこから10年連続でオールスター出場、200安打以上を記録した。2004年にはメジャー記録となるシーズン最多262安打をマーク。在籍期間で通算2533安打で打率.322、首位打者2度、盗塁王1度と強烈な輝きを放った。

 将来的な米野球殿堂入りが確実視され、背番号51がマリナーズの永久欠番となる可能性も持ち上がっているイチロー。今回はマーリンズに移籍後初の古巣凱旋で、「マイアミ・ヘラルド」紙は「マーリンズのイチロー・スズキはシアトル帰還に備える」との見出しで特集記事を掲載。イチロー自身、記事の中で「ファンに会うことができます…僕はまだ健康で幸せだというのを彼らに見せることができればいいなと思います。そして、いまだに僕がプレーしているということも」と語るなど古巣へ強い思いを見せている。

 マリナーズもイチローの凱旋を歓迎しており、球団公式ツイッターでも「明日はイチローとマーリンズがセーフコ・フィールドにきて3連戦が幕を開ける。見逃すな」と告知している。

 イチローは43歳で迎えた新シーズンでここまで9試合に出場し、うちスタメンは1試合のみ。不規則な起用法が続く中で思うように結果を残せず、現在、9打席ノーヒットが続いている。12打数1安打6三振、打率.083と調子は上がっていないが、マリナーズとの一戦を飛躍へのきっかけにできるか。現在メジャー通算で歴代25位の3031安打、同38位の508盗塁。打つたび、走るたびに記録を伸ばすイチローの古巣凱旋に注目だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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