主に激務の遊撃で1767試合連続出場 鳥谷敬、歴代単独2位の大記録の価値

鳥谷は連続試合フルイニング出場記録でも史上4位

 現役で鳥谷に続くのは、広島、丸佳浩の549試合。4月29日に28歳になる丸が鳥谷の記録に迫るのはずいぶん先のことになりそうだ。

 鳥谷は連続試合フルイニング出場記録でも、史上4位だった。1位は金本知憲の1492試合。これはMLBの記録をも抜いている。鳥谷は昨年7月23日までこの記録を続け、年内には阪神の大先輩、三宅秀史を抜くかと思われたが、翌24日のマツダスタジアムでの広島戦は大和が遊撃として先発。記録が途絶えた。この試合、6回表に代打で出場した鳥谷は満塁でタイムリーを打って意地を見せている。

 連続試合出場記録は、引き際が難しい。MLBでルー・ゲーリッグ、衣笠祥雄の記録を抜いて2632試合連続出場を記録したカル・リプケンは、1998年9月20日、自ら申し出て試合を欠場し、記録を自分でストップさせた。

 丈夫で長持ちは野球選手の理想だが、記録となると難しいことがいろいろあるのだ。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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