“貧打”ロッテ、16試合目で初完封負け 伊東監督も「どうしたらいいか…」

チーム打率1割台に「こっちが聞きたい」、試合後は室内練習場で「夜間練習」

 ソフトバンク戦に開幕から白星無しの5連敗。19日ナイター終了後、ロッテのロッカールームは異常な静けさだった。東浜、岩嵜、サファテに4安打。16試合目で初の完封負け。12球団ワーストのチーム打率1割台では無理もない。

「ネタ切れです。いつものことで、点がとれない。何とかしたいんだが…。投手も頑張ってくれてるが、4安打でしょう。こっちが聞きたい。どうしたらいいか。以上」

 伊東監督のコメントにも、悲壮感がにじみでていた。

 1軍に昇格したばかりの荻野貴を1番で起用。初回、ソフトバンクの先発・東浜から四球を選ぶと、暴投で無死二塁と絶好の先制機をつかんだ。細谷の犠打で1死三塁に。しかし、3番鈴木、4番福浦が連続三振。2回以降、先頭打者がヒットで出ても、併殺や送りバントの失敗、盗塁死とことごとく、チャンスをつぶした。

 堀打撃コーチを中心に、試合後に野手だけの緊急ミーティングが行われた模様で、キャプテンの鈴木、井上、細谷、大嶺翔と、無安打に終わった両外国人を除いて16日の西武戦の試合後と同様にレギュラー野手は室内練習場に直行。打ち込みを敢行した。「夜間練習。自主練習です」と伊東監督も室内に直行したが、貧打にあえぐロッテの出口が見えない。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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