ピンチをチャンスに― 負傷者続出の日本ハムで台頭する若い力

開幕出遅れ&負傷者続出の苦境、台頭しつつある若手選手

 ペナントレース開幕から約半月が経過し、各球団との対戦も一回りした。スタートダッシュに成功した楽天に対し、出遅れてしまったのは昨年日本一に輝いた北海道日本ハムだ。開幕カードの埼玉西武戦から3カード連続で負け越し。チームに不可欠な存在である大谷翔平選手と中田翔選手、さらには守護神のクリス・マーティン投手、チームのムードメーカー・杉谷拳士選手と戦線離脱が相次ぎ厳しい状況が続いている。

 そんな苦境の中、新しい若い力が台頭しつつある。まず挙げられるのは早稲田大からドラフト2位で入団したルーキー・石井一成選手。4月5日の千葉ロッテ戦に「9番・セカンド」でプロ初スタメンを果たすと、4打数2安打1打点と活躍。セカンドのポジジョンでスタメンに定着している。14日の楽天戦では2回に先制となるプロ初本塁打を放ち、守備だけでなくバットでもアピールしている。

 その石井一の1歳上であるプロ2年目・横尾俊建選手も出場機会を増やしている。オープン戦では打率.361と高い数字を残し開幕1軍入り。中田の穴を埋めるべく、持ち味である長打力でレギュラーに定着したいところだ。

 投手では高卒3年目、191センチの長身を誇る石川直也投手が中継ぎの一角に加わった。昨年は1試合のみの登板だったが、今年はキャンプから1軍で過ごし12、13日の福岡ソフトバンク戦では2日連続で柳田悠岐選手に一発を浴びるも、後続を抑え2試合連続でホールドを記録。16日の楽天戦では3-2と1点リードの8回に登板。2死満塁とピンチの場面で、岡島豪郎選手を投ゴロに打ち取り窮地を脱した。

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