ピンチをチャンスに― 負傷者続出の日本ハムで台頭する若い力
20日のオリックス戦では2年目の平沼が1軍デビュー
試合はその後、後続の投手が失点し延長10回にサヨナラ負けとなるも、リードの場面で任されるなど栗山英樹監督からの信頼を得つつある。昨年、新人王を獲得した高梨裕稔投手は中継ぎで結果を残し先発に回っただけに、石川直投手もその流れに続けるか。
また、日本ハムといえば高卒野手の活躍が目立つチーム。13日のソフトバンク戦ではこの日1軍登録されたプロ5年目・森本龍弥選手が「8番・ファースト」でプロ初出場を果たす。プロ初打席となった2回には2死一塁の場面でセンター前へプロ初安打を放ち、チャンスを広げる。続くプロ3年目・前日もスタメンマスクの清水優心選手もタイムリーで続いた。森本、清水とともに1軍定着するべく奮闘している。
18日にはプロ2年目の内野手・平沼翔太選手が初めて1軍に昇格した。福井・敦賀気比高時代は3年春にセンバツ優勝投手となった平沼は、高校時代に4番を打った打力を買われてプロ入り後は野手に転向。昨年は2軍で91試合に出場し経験を積んだ。今季は2軍でここまで打率.322と結果を出し、着々と成長を遂げていた。20日のオリックス戦では代打で1軍デビューも果たしている。
「スカウティングと育成で勝つ」という姿勢で選手を育て、結果を出してきた日本ハム。ケガ人続出のピンチを若手台頭のチャンスに変え、この難局を脱したい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)