DeNA、今季初甲子園で借金完済なるか…カギは“虎党”新人浜口と筒香の復調

2.5ゲーム差で追う阪神との“聖地”3連戦で浮上なるか?

 DeNAは25日から今季初となる甲子園での阪神3連戦に臨む。

 25日の初戦先発は浜口。ルーキーながらも、ここまで3試合に登板して1勝を挙げており、防御率1.65はチームトップ。3・4月の月間MVP候補にもなった。早期降板がなければ規定投球回に到達し、リーグでも上位に食い込む可能性も高い。父の影響で幼少期は阪神ファンだったという浜口。6連戦の頭だけに、課題でもある球数の多さはクリアしておきたいところだ。

 26日は2年目左腕の今永が予想される。前回登板の広島戦(マツダ)では、強力打線を相手にプロ初完投を1安打完封で飾り、勢いは十分にある。昨季の対阪神は4度の先発で1勝2敗ながらも防御率1.80と抑えている。昨年「甲子園には魔物がすんでいると言われますが、勝って味方にしたい」と話していた敵地では3戦2敗と勝ち星なし。成長した今季、魔物を味方にできるのか注目だ。

 27日は井納が濃厚。投手陣のリーダー的存在としてラミレス監督が期待を寄せているが、ここまでは3戦1敗。13日の阪神戦(横浜)では、7回3安打1失点と好投した。各イニングの先頭打者に出塁を許して失点するパターンが多いだけに、いかに抑えるかがポイントとなりそうだ。

 打線では今だに本塁打ゼロの筒香の復調具合がカギとなりそう。しかし、昨季44本塁打を放ちながらも、リーグの対戦相手別に見ると対阪神が4本塁打と最小。甲子園では9試合で1本しか放っていない。この1本がプロ初の“聖地アーチ“だった。広い球場だけに、今カードも苦戦するのか。

 現在4位のDeNAにとって、2.5ゲーム差の2位タイにつける相手との大事なカード。23日の中日戦で敗れて連勝は3で止まったが、“借金返済”へ向け、敵地で仕切り直しを狙う。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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