苦しむ前田健太 岩隈、ダルビッシュ、田中に“2年目のジンクス”はあったのか

2年目シーズンにサイ・ヤング賞投票で2、3位に入ったダルビッシュと岩隈

 では、現在メジャーで先発ローテーションを任されている他の3人の日本人投手の2年目のスタートはどうだったのか。同じように“2年目のジンクス“に苦しんだのか。岩隈久志(マリナーズ)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)、田中将大(ヤンキース)の2年目の3・4月の成績を見てみよう。

岩隈(2013年)
6試合登板 2勝1敗 防御率1.67 WHIP0.69

ダルビッシュ(2013年)
6試合登板 5勝1敗 防御率2.33 WHIP0.93

田中(2015年)
4試合登板 2勝1敗 防御率3.22 WHIP0.94

 1年目の2012年はシーズン途中から先発ローテに入った岩隈は、2年目の4月は打線との兼ね合いで2勝1敗ながら防御率1.67という好成績。先発投手としてWHIP0.69はまさに圧巻の成績で、6試合で37回2/3とシーズン序盤ながらイニング数も稼げていた。

 ルーキーイヤーに前田と同じ16勝を挙げたダルビッシュは、2年目のシーズン初戦で“完全未遂”の投球を披露。アストロズを相手に9回2死からヒットを許し、偉業達成はならなかったものの、最高のスタートを切った。その後も好投を続けて6試合で5勝をマーク。38回2/3で58奪三振と打者を圧倒していたことが数字にも表れている。

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