広島福井が1か月遅れの開幕 初先発・巨人戦へ「ビビることなく投げたい」

「結果を出してみんなを引っ張っていきたい」

 広島の福井優也投手が26日の巨人戦に今季初先発する。今季は黒田博樹の抜けた先発ローテの中心に期待されたが、シーズン前に背中の張りで出遅れた。自身にとっては約1か月遅れの開幕となるが、首位を走るチームに「みんないい雰囲気なので、自分もそこに入っていければいい」と話し、「結果を出してみんなを引っ張っていきたいという気持ちもある」と意気込んだ。

 黒田からその潜在能力を評価されるなど、毎年のように先発の中心に期待されているが、結果を出せていない。今季もケガで出遅れたが、「焦りはないが、ケガをした後は、自分でやれることをやるしかないと切り替えた。結果として、自分でやれることをやるしかない。試合でも自分としてやれることをやるだけ」と冷静に話した。

 巨人戦は昨季5試合に先発して3勝、防御率2.12と好相性で、さらに菅野智之との直接対決では2戦2勝と、ここ一番での勝負強さを発揮している。メンバーはかなり変わっているが、巨人打線の印象については「一発がある選手が多いが、それにビビることなく投げたい。またビデオもあまり見ていないが、基本的に攻め方は変わらないと思う」と自信を感じさせた。

 昨季は何度もチームの連敗を止めるなど、成績以上の存在感を見せた福井。ジョンソンが離脱し、若手投手中心となっている先発陣で、何度も修羅場をくぐってきた右腕が輝く時が来た。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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