田中将大16年ぶり快挙 ヤ軍投手のレ軍戦無四球完封は01年ムッシーナ以来

自身はレッドソックス戦5連勝で現役投手最長タイ

 27日(日本時間28日)、敵地でのレッドソックス戦で今季5度目の先発に臨んだヤンキース田中将大投手が、9回をわずか97球で3安打無四球無失点に抑える完封劇を披露した。ヤンキース投手で“宿敵”レッドソックスを相手に無四球完封勝利を収めたのは、2001年9月2日に通算270勝を誇るマイク・ムッシーナが記録して以来16年ぶりの快挙。自身のレッドソックス戦連勝記録も「5」に伸ばし、現役投手としてはティルマン(オリオールズ)、ホランド(ホワイトソックス)と並ぶ最長タイ記録となった。

 記録ずくめの3勝目となった。この日「すべての球種がよかった」と振り返る田中は、初回から低めの制球でレッドソックス打線を寄せ付けず。打たせて取るスタイルで散発の3安打無四球3奪三振で無失点。わずか97球で完封劇を演じた。

 球団発表の資料によると、ヤンキースの投手がレッドソックス戦で完封勝利したのは、2002年8月28日のムッシーナ以来の出来事。さらに無四球完封劇となると、その1年前、2001年9月2日に同じくムッシーナが記録してから16年ぶりの快挙となる(いずれもフェンウェイパークが舞台)。

 また、フェンウェイパークのレッドソックス戦で97球で9回を投げきったのは、2008年4月11日に王建民が93球で9回を投げきって以来、最も少ない球数となるそうだ。

 今季は日本人投手初となる3年連続開幕投手を任されながら、開幕戦の2日(同3日)レイズ戦は3回途中7失点と大炎上。2戦目となった8日(同9日)オリオールズ戦も5回3失点と奮わずにいた。だが、3戦目からこの日までの3試合は3勝0敗、防御率1.61で、当初23.62だった防御率は4.20まで低下した。

 ようやく本来の姿を取り戻したエース右腕の頼もしい投球で、チームは2連勝を飾り、地区首位オリオールズに1ゲーム差の2位につけている。28日(同29日)からは本拠地でオリオールズを迎える3連戦。勢いをそのままに首位に躍り出たい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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