田中将大の完封に“ヤ軍移籍後最高の投球”の声「これぞナンバーワンエース」

MLB屈指の左腕に投げ勝ちチーム内からも絶賛の声、「セールと真正面から対抗していた」

 ヤンキースの田中将大投手が27日(日本時間28日)のレッドソックス戦で9回3安打無四球無失点に抑える完封劇を披露した。わずか97球で宿敵を抑え込む衝撃のピッチングで、チームは3-0で勝利。同僚や投手コーチも「これがナンバーワン投手のなせる技だ」などと称賛したとESPNが報じている。

 初回から低めに集める投球でレッドソックス打線を寄せ付けなかった。田中は打たせて取るピッチングで散発の3安打に抑え、今季初の無四球、3奪三振で無失点。わずか97球でストライクは72球という圧巻の制球力で完封劇を演じた。

 快刀乱麻のピッチングで敵地フェンウェイ・パークを震撼させた田中について、同僚も脱帽している。記事によると、チェイス・ヘドリー内野手は「これぞ、ナンバーワンエースの成せる技だ。こんなに彼が良かったことを思い出せないよ」と脱帽したという。

 また、ヤンキースのラリー・ロスチャイルド投手コーチも記事の中で「9回を通じて、私が今までで見た彼の中で一番最高だ」と称賛。2014年のヤンキース加入後、随一のピッチングだったと表現すれば、ジョー・ジラルディ監督も「彼はクリス・セールと真正面から対抗していた」と語ったという。

 今季、大型トレードでホワイトソックスから加入した相手の変則左腕セールはこの日、8回3失点11奪三振ながら敗戦投手となったが、ここまでリーグ2位の防御率1.19。5試合で52奪三振は2位パクストン(39K)に13個もの差をつけて1位となっている。「コンドル」の異名を持つ実力者は、開幕前に今季のサイ・ヤング賞最有力候補にも挙がっていたが、田中が投げ勝った。

 スロースターターだった今季序盤から一転、同僚からも「さすがナンバーワンエース」と認められる実力を再び証明した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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