ソフトB川崎、6年ぶり復帰戦を勝利で飾る 美技&決勝2ラン呼び込むヒット

福田が7回に決勝2ラン、中田は粘投で2勝目

 ソフトバンクが、川崎宗則内野手の復帰初戦を白星で飾った。28日のオリックス戦(京セラD)。米球界から6年ぶりにソフトバンクへ復帰した川崎がこの日から1軍に合流すると、「1番・二塁」でいきなりスタメン出場。7回に放った記念すべき復帰後初安打が、決勝点へと繋がった。

 同点に追いつかれた直後だった。先頭で打席に入った川崎は、オリックス先発・西の初球をとらえた。真ん中低めへの134キロのチェンジアップを捉えると、中前へと運んだ。復帰初戦で初安打。今宮の犠打で二塁へ進むと、死球で途中交代となった柳田に代わって入っていた福田が右翼席へ今季初安打となる勝ち越しの2ラン。「狙っていたストレートを1球で仕留められて良かった。今季初ヒットが大事な場面でのホームランで少し興奮気味です」という福田の一発で、川崎は本塁へと生還。初得点を記録し、これが決勝点となった。

 7回の攻撃でベンチへと退いた川崎。初回の第1打席は一ゴロ、2回2死一、二塁での第2打席は空振り三振、5回1死での第3打席は見逃し三振で、この日は4打数1安打2三振1得点だった。4回2死一、二塁での守備では、中前へ抜けようかというライナーに横っ飛び。グラブに入った打球は一度こぼれ出たが、落ち着いて拾い、遊撃の今宮へトスして二塁封殺。中前へ抜ければ、失点の場面を救う好プレーも見せた。

 投げては、先発の中田が5回まで好調オリックス打線をわずか2安打に抑える好投。6回に連打と自身の暴投で1点を失って同点に追いつかれたが、その直後に味方が勝ち越した。「今日はちょっと荒れ気味でしたが、ストレートにも力がありましたし、粘りつよく投げられた」という中田は6回4安打1失点。7回からは五十嵐、岩崎、サファテと勝利の方程式でつなぎ、逃げ切った。中田は2勝目を挙げた。

 オリックスはソフトバンク投手陣の前に打線が沈黙。わずか4安打に終わり、奪った得点は、ソフトバンク先発・中田の暴投による1点のみ。先発の西は3者凡退が一度もない苦しい投球ながら、粘りのピッチングを見せていたが、2回のデスパイネのソロ、7回の福田の2ランと2発に泣き、今季4度目の先発で初黒星となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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