上原浩治がボストン凱旋 スクリーン紹介に大歓声、地元記者「球場中が脱帽」

2回のイニング間に2013年の名場面とともに紹介、帽子を掲げて声援に応える

 カブスの上原浩治投手が28日(日本時間29日)、敵地でのレッドソックス戦で移籍後初めて古巣フェンウェイ・パークに凱旋した。2回のイニング間には、世界一に輝いた2013年の名場面の後に場内で紹介され、ボストンのファンから大歓声を浴びた。

 上原は2013年にFAでレッドソックスに加入し、シーズン途中から絶対的な守護神として活躍。レギュラーシーズンで73試合、ポストシーズンで13試合に登板し、計88イニングで自責点10、117奪三振、9四球(ポストシーズンは無四球)と圧巻の活躍を見せた。タイガースとのリーグ優勝決定シリーズではMVPに輝き、ワールドシリーズ制覇に大きく貢献。昨季までに球団史上7位となる通算79セーブをマークし、今季からカブスに加入した。

 移籍1年目で、圧倒的な人気を誇ったボストンに凱旋した上原。地元紙「ボストン・グローブ」で特集記事が組まれるなど、3連戦の前から注目度は高かった。

 この日の試合では、2回表が終了したところで、レッドソックスが世界一に輝いて上原が捕手と抱き合う名シーンがスクリーンで流され、そのままカブスベンチの上原が映し出された。場内は大歓声に包まれ、上原は帽子を取ってカメラに向かって挨拶。スタンドに向かっても帽子を掲げ、ボストンファンの“歓迎”に応えた。

 その後、ラッキーもスクリーンに映し出され、かつてのエース左腕レスターに切り替わると、再び大歓声に。上原は、ベンチからブルペンに移動した際にもファンから拍手を浴びた。

 地元紙「ボストン・グローブ」でレッドソックス番を務めるピート・エイブラハム氏は、ツイッターでその場面の動画を紹介し、「フェンウェイ・パークでウエハラ、ラッキー、レスターのために球場中が脱帽」とつぶやいた。

 試合はレッドソックスが初回に5点を奪取。カブスが追う展開となっているが、登場曲の「サンドストーム」とともにボストンを熱狂させたベテラン右腕は、この試合でカブスのメンバーとしてフェンウェイ・パークのマウンドに立つ場面は訪れるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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