前田健太、今季一番の輝き 両軍監督が称賛「今日の彼はとても良かった」

復活予感させる2勝目、敵将も称賛「ビッグイニング作れなかった」

 28日(日本時間29日)のフィリーズ戦で2勝目(2敗)を挙げたドジャース・前田健太投手を両軍監督が高く評価している。

 ここまでの4登板で1勝2敗、防御率8.05と安定感を欠いていた右腕はこの日のマウンドで立ち直った。今季自己最長の7回を投げ、5安打8奪三振1四球で2失点。ここまで6連勝と勢いに乗るフィリーズに対してハイクオリティースタート(7回以上を自責2以内)を達成し、チームの2連勝に貢献した。

 これを受け、ドジャースの球団公式サイトではロバーツ監督が右腕を評価する様子をレポート。指揮官は記事の中で「4登板連続の不調かつ、先発投手が復帰をしている状況ということもあり、ケンタにも期するものがあったと思う」としつつ、「打者をパワーで圧倒することは、たとえ球威が増したとしても、ケンタの姿ではない。良い結果を残せていた要因に立ち戻れば、それは低めにボールを集め、変化球でストライクを取り、打者を攻めていくことであり、それがケンタだ」、「相手に関係なく、今日の彼はとても良かった」と称えた。

 一方、フィリーズのマッカニン監督も日本人右腕の投球を素直に称賛。3回に2点を先制しながら逆転負けを喫した展開に「リードを奪うのはいいことだけれども、9イニング通して2点リードのままというのは厳しいものだ」と振り返りつつ、「得点を追加しなくてはいけないが、それができなかった。マエダは良く投げていた。ビッグイニングを作ることができなかった」とその投球を称えたという。

 ここまでの4試合すべてでクオリティースタート(6回以上を自責3以内)を達成できず、前回登板のダイヤモンドバックス戦では5回6失点と炎上していた前田。信頼を失いかけていただけに、この日の快投は大きなアピールとなったようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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