“勝利の方程式”で輝く上原浩治、11戦中10戦零封、米紙称賛「完璧な7回」

連覇目指すカブスで大きな期待受ける42歳右腕

 29日(日本時間30日)、古巣レッドソックスとの一戦で1回無安打無失点と好投したカブス・上原浩治投手。これで今季4戦連続で零封となり、敵地での7-4の勝利に大きく貢献した。この好投を米紙も称賛し、カブスの「勝利の方程式」が徐々に固まりつつある様子をレポートしている。「シカゴ・トリビューン」電子版が「カブスのブルペンが形成される」との見出しで特集している。

 昨季までレッドソックスのブルペンを支えたベテラン右腕は今季カブスに移籍。これまでその起用法が注目されてきたが、開幕後は7回や8回を任され、この日は先発ラッキーの後を受けて7回に登板した。チームが逆転した直後で、重要な場面。ここできっちり3者凡退に抑えて期待に応えた。

 右腕は今季11試合に登板し、失点したのは1試合のみ。同紙もこの日の好投を受け、「42歳のウエハラはフェンウェイ・パークへの帰還において、完璧な7回を演じた。そして11登板中10回、彼は無失点を記録している」と称賛した。

 さらに7回を上原、8回をロンドン、9回をデービスが任されるパターンが定着しつつあることをレポート。「ジョー・マドン監督は、シカゴ・カブスのリリーフ投手たちを登板させるのに最適な場面を把握するために、1か月は必要だろうと考えていた」、「出だしは緩やかであったが、彼らは徐々に有用性を見せ、マドンは多くの選択肢を得ることができた」と伝え、カブスの救援陣が16イニング無失点を継続していることを紹介した。

 また、マドン監督も上原について記事の中で「適切なタイミングで彼を登板させたいんだ」とコメントしており、ここまで慎重に起用法を探ってきた様子だ。

 今季11試合で防御率1.86と安定した投球を見せている上原。連覇を目指す王者の中で、その存在感は着実に増している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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