「セーブ数」より「セーブ成功率」…信頼できるクローザーは誰?

安定のパ・リーグに対し、失敗の多いセ・リーグ

○セ・リーグ

            S   BS    S%
ドリス   (神)   10   2    83.3%
カミネロ  (巨)    7    1    87.5%
田島 慎二 (中)    7    2    77.8%
今村 猛  (広)    4    0    100.0%
秋吉 亮  (ヤ)    4    0    100.0%
パットン  (De)    3    2    60.0%
山﨑康晃  (De)    2    1    66.7%

 パ・リーグのクローザーよりもセーブ成功率が低いようだ。絶対的なクローザーがいないことが分かる。阪神のドリスは両リーグ10セーブ一番乗りを果たした。失敗もするが、スタミナがあるのが持ち味だ。

 広島は昨年、34セーブを挙げた中﨑翔太が故障で登録を抹消され、ジャクソン、ブレイシアが起用された後に、今村が就任。今のところ失敗なくクローザーを務めている。

 DeNAは不安定な投球が続く山﨑康晃をセットアッパーにして、パットンをクローザーに配置転換したが、早くも2度もBSを記録し、信頼が置けない。今後を戦う上で悩ましいところだ。

 クローザーは、現在のプロ野球では非常にウエイトの高いポジションだ。セーブ成功率が高いクローザーがいるチームは、勝利の方程式が確立しやすい。今季は絶対的なクローザーが誕生するのか。今後もセーブ成功率の推移を見ていきたい。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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