ダルビッシュ3年ぶり125球超の熱投 「球数知っていた」監督はなぜ決断?

ダルビッシュが熱投で3勝目、指揮官称賛「我々のエース」

 レンジャーズのダルビッシュ有投手が29日(日本時間30日)の本拠地エンゼルス戦に登板し、3勝目(2敗)をマークした。6回を3安打10奪三振2失点(自責1)。投じた125球は右肘手術後最多で、今季のメジャー投手でも最多の数字だった。そこまで続投させた理由について、レンジャーズのバニスター監督が試合後に言及している。地元紙「スター・テレグラム」電子版が伝えている。

 ダルビッシュは序盤から三振の山を築く一方で球数がかさみ、降板時には125球に達していた。3年ぶりの125球超えで自身メジャーで4番目に多い数字。2013年5月16日のタイガース戦で130球を投じたのが自己最多で、次いで同5月5日のレッドソックス戦の127球、2014年5月9日のレッドソックス戦の126球だった。

 2015年の開幕直前にトミー・ジョン手術を受けたダルビッシュは昨季途中に復帰。前回登板のロイヤルズ戦で術後最多の113球を投じており、2戦連続で術後最多の球数を更新した。これについて試合後、バニスター監督には6回の続投に踏み切った理由を問う質問が寄せられており、指揮官は以下のように回答している。

「彼は我々のエースだ。彼は3安打しか許さなかった。彼の球は依然としてキレがあったし、素晴らしかった。投球数については知っていた。でも、彼は我々のエースなんだ。彼はあのような状況を切り抜けることができるようになった」

 その言葉には右腕に対する絶大な信頼がにじむ。復帰直後は慎重な起用法が続いてきたが、完全復活が期待される今季はフル回転へ――。4月を3勝2敗、防御率2.79で終えたエース右腕はチームを飛躍へと導けるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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