ソフトBドラ1田中が“投球再開” 大卒新人の活躍に「思うところはいっぱい」

約10メートルの距離でネットスロー30球、「ここからが大事。慌てないことが大事」

 ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・田中正義投手が2日、投球を再開した。右肩違和感などでノースローでの練習を続けてきた右腕はこの日、「HAWKS ベースボールパーク筑後」の室内練習場で練習を行い、離脱後初めて、約10メートルの距離でのネットスローを30球ほど行った。

 ネットスローとはいえ、約1か月半ぶりにボールを投げ「まだ慣らし。ここからが大事というか、慌てないことが大事。今までは投げられていなかったので、前に進んでいることは確か」と語った。今週中には、キャッチボールも再開する予定だという。

 リハビリ組でのノースロー期間中は、ランニングや筋力トレーニングなどで体の強化に取り組んできた。自身の肉体の変化も感じており「投げていない間に新たな発見、今までより良くなるという兆し、感覚があった。そこが上手くハマるかは分からないけど、今まで以上のパフォーマンスを出せるようにやっていきたい」という。

 開幕して約1か月が過ぎ、ロッテの佐々木千隼や広島の加藤拓也ら、同じ大卒ルーキーが1軍で結果を残している。同級生の活躍に「ナイターは見ていますし、ニュースとかも見ていて、誰がどれくらいやっているのかは知っています。思うところはいっぱいあります。単純にすごいなと思いますし、自分に情けなさも感じる。ただそこで慌ててもダメなので」。鷹のドラ1はじっくり、焦らずに状態を上げることに専念する。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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