ソフトBが一発攻勢で3位浮上 甲斐満弾&上林2発&松田2戦連発、千賀4勝目

西武を抜いて3位浮上、甲斐はプロ初アーチが逆転満塁弾

 ソフトバンクが一発攻勢で、3位浮上に成功した。2日の西武戦(ヤフオクD)。2回に甲斐がプロ入り初本塁打となる1号満塁弾を放って逆転に成功すると、今季最多の3本のアーチを本拠地にかけて14-4で大勝。西武を抜いて3位に浮上した。

 驚きの一発が試合の流れを変えた。2点ビハインドで迎えた2回だ。内川、中村晃、松田の単打で掴んだ2死満塁のチャンス。打席に入った甲斐が、西武先発のキャンデラリオを沈めた。内角高めへの真っすぐを捉えると、打球は左翼ホームランテラス席へ。試合をひっくり返すグランドスラム。10年の育成ドラフト6位でプロ入りした甲斐にとって、7年目のプロ初アーチは、驚きの逆転満塁弾となった。

 3回には2死二、三塁で、こちらも期待の若手、上林が右中間席への3号3ラン。リードを広げると、5回無死一塁では、松田が2試合連発、本拠地初本塁打となる2号2ランを放って、獅子にトドメを刺した。8回にはデスパイネが右中間フェンス直撃の2点タイムリー。しかし、ここで右足を痛め、途中交代した。この回、松田も4本目のヒットとなる適時二塁打を放つと、上林はこの日2本目のホームランとなる4号2ランで5打点とした。

 投げては、先発の千賀が6回2安打2失点の好投で4勝目(1敗)。初回2死一塁で中村に先制の2ランを浴びたが、その後は西武打線を完璧に封じ「立ち上がりに本塁打を打たれて、どうなるかと思いましたが、すぐに野手のみなさんが点を取ってくれて、野手からリズムをもらいました。悪いなりにゲームが作れたかな、と思います」とコメントした。

 西武は来日初登板初先発となったキャンデラリオが大炎上。2回に満塁弾で4失点、3回には3ランで3失点と3回9安打7失点でノックアウトされた。2番手の野田は危険球退場となり、踏んだり蹴ったり。初回に中村の2ランで2点を先制した打線も2回以降は千賀を攻略出来ず、8回に外崎が今季1号のソロ、9回に中村がこの日2本目の本塁打となるソロを放ったが、大量ビハインドが最後まで響いた。

 25日のオリックス戦(ほっと神戸)から1勝5敗1分けと急失速の西武。ソフトバンクに抜かれて4位に転落した。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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