カブレラがDL復帰初戦で歴代38位通算450号 敵将は感服「上出来な作品」

バグウェル、ゲレーロを抜いて単独歴代38位

 タイガースのミゲル・カブレラ内野手が2日(日本時間3日)、本拠地でのインディアンス戦でメジャー通算450号本塁打を放った。これは史上38人目の快挙で、現役ではエンゼルスのプホルス(594本塁打)に次ぐ成績。右股関節を痛めて10日間の故障者リスト(DL)入りしていたカブレラだが、復帰初戦で大記録を達成した。

 メジャー屈指の巧打者として名高いカブレラが記念すべき一発を放った相手は、これまたメジャー屈指の好投手として知られる2014年サイ・ヤング賞右腕クルーバーだった。1点リードで迎えた3回。無死一塁で打席に立ったカブレラは、カウント2-2から5球目94マイル(約151キロ)速球を軽く振り抜くと、打球は左翼席に飛び込む今季4号2ランとなった。殿堂選手のジェフ・バグウェル、殿堂入り確実と言われるブラディミール・ゲレーロを抜き、単独歴代38位となった一発に「いいスイングができて本当にラッキーだった。ホームランになってよかったよ」と話したと球団公式サイトが伝えている。

 実は、カブレラにとってクルーバーは相性のいいカモだった。記事によれば、昨季こそ12打数1安打に抑えられたが、通算対戦成績は52打数23安打、打率.442と圧倒的な数字を残している。この日の本塁打は対クルーバー6発目。クルーバーは「彼がこの世代で最高の打者だろうと言われるには理由がある。あれはいい球だった」と脱帽だったという。

 カブレラの打撃に感服したのは、打たれたクルーバーだけではない。インディアンスのフランコーナ監督は「腕をうまく畳んで(打っていた)。彼は本当にスペシャルな打者だ。あの打撃は上出来な作品だった」と手放しで賛辞を送ったそうだ。

 メジャー15年目を迎える34歳のカブレラは、この日で通算打率.320をマークする好打者。キャリアを終えるまでに、歴代本塁打ランキングをどこまで上っていくのか楽しみだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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