ハム守護神・増井、3勝目で念願の最下位脱出「1つずつ上がることが目標」

最後のセーブ機会は4月16日楽天戦「勝ちよりもセーブがいいですけど…」

 日本ハムの増井浩俊投手が3日、本拠地でのロッテ戦で3勝目を挙げた。1-1の同点で迎えた9回を無失点で切り抜けると、その裏にチームはサヨナラ勝ちした。

 2死から田村に二塁打を許した後、平沢を152キロ直球で空振り三振に仕留めた。「常に三振を狙っている。最後バシッと決まって良かった」。快心の投球で味方の攻撃につなげた。

 セーブがかかった場面での登板は4月16日楽天戦以来遠ざかっており、ここ4試合は同点の場面での登板。とうとう勝利数(3)がセーブ数(2)を上回った。予期せぬ事態に増井は「本当は勝ちよりもセーブがいいですけど、粘って勝てているので、そのうち(セーブ場面が)来るんじゃないかと思います」と笑った。

 チームは4月に座り続けた最下位をロッテに明け渡し、5位に浮上した。「1番下にいたので、1つずつ上がることが目標。1つクリアしたので、さらに上を目指してやっていきたい」と増井。借金を返し、順位が上がるにつれて、セーブ数は確実に増えていくはずだ。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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