プロ初登板初勝利…広島・中村祐の強心臓「配球の意図を自分で考えながら」

ケガに苦しんだ3年間「昨年、肩を痛めた時が一番苦しかった」

 広島の中村祐太が3日の中日戦に先発し、5回3失点で相手にリードを許して降板したが、打線が逆転してプロ初登板、初先発、初勝利を記録した。

 初回に先頭の京田に二塁打を打たれ、犠打と四球の後、内野ゴロの間に1点を奪われた。それでも後続は打ち取り、女房役の會澤は「最初のラッキーヒットの後、そのままズルズルいくことがなかった」と評価。中村祐も「初回にノーアウト二塁から1点で抑えられたのがよかった」と、最小限の失点で抑えた立ち上がりの投球を振り返った。

 中村祐は「試合の入りからコントロールもできていたし、そんなに慌てることもなかった。(田中)広輔さんや新井さんの声も聞こえていたし、初回から集中できた」と強心臓ぶりをのぞかせ、「會澤さんに直接言われたわけではないが、配球の意図を自分で考えながら投げることができた」と冷静さも持ち合わせていた。

 緒方監督は「よく投げてくれた。思っていた以上に、いい真っ直ぐをしっかり投げられていた」と、まずはプロ初先発での勝利を評価。同時に「もう少しムダな抜け球を減らした方がいいし、もっと低めのゾーンにコントロールして投げる必要がある。これからの成長に期待したい」と課題も指摘した。

 プロ入りして3年間は、先発として期待されながら、ケガに苦しみ続けた。中村祐は「今日まで苦しいことばかりだった。特に昨年、肩を痛めた時が一番苦しかった。リハビリの期間も、なかなか自分の感覚が戻ってこなかった。その間、3軍のトレーナーや家族に支えてもらった。そこは感謝したい」と、感慨深そうだった。

 降板後は、畝投手コーチに左打者への対策と球数の多さを注意された。「次はもっと球数を減らして、長いイニングを投げたい」と前を向いた中村祐。若手投手の台頭が著しい広島の先発陣に、またひとつ新たな駒が増えた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY