岩隈久志、打球直撃も6回途中3失点の力投、降板後に同点で初勝利ならず

5回まで無失点も、6回にトラウト8号含む3連打3失点

 今季初勝利を狙うマリナーズ岩隈久志投手が3日(日本時間4日)、本拠地でのエンゼルス戦に先発。5回0/3を投げて6安打1四球4奪三振で3失点(自責3)の力投を見せた。5回にはシモンズの痛烈な打球が左膝を直撃するアクシデントにも見舞われながら、6回途中に勝利投手の権利を持ったまま降板したが、中継ぎが同点に追いつかれ、待望の今季初勝利に一歩及ばなかった。防御率は4.35。チームは8回に逆転に成功し、8-7で逃げ切り勝ちした。

 今季6度目の先発マウンドに上がった岩隈は、初回をわずか7球で3者凡退に仕留めると、裏の攻撃でカノが5号ソロで先制に成功。岩隈は1点リードをもらった2回も10球で3者凡退、3回1死からペニントンに右前打されるまで打者7人を連続で退けた。3回は2死からエスコバルにも中前打を許し、走者を三塁まで進めたが、カルフーンを一ゴロに仕留めて無失点とした。

 4回はトラウトにファウルで粘られながらも9球目で左飛とすると、プホルスを遊ゴロ、バルブエナを見逃し三振で、この日3度目の3者凡退に斬った。

 アクシデントが発生したのは5回だ。先頭シモンズが打った痛烈なピッチャー返しが岩隈の左膝を直撃。岩隈は一瞬顔をゆがめたが続投し、直後に中前打と四球で1死一、二塁としたものの、後続を抑えて失点を許さなかった。

 岩隈の力投に呼応するかのように5回裏に打線が活気づき、セグラの3号2ランなどで3点を追加。リードを4点に広げた。

 マウンドに戻った6回。先頭カルフーンに右翼へ二塁打を許すと、続くトラウトに8号2ランを中堅スタンドに叩き込まれた。さらに、プホルスにも左翼へ安打され、無死一塁としたところで81球(55ストライク)を投げて降板。マウンドを継いだパガンが打たれ、同点に追いつかれたため、岩隈の初勝利はお預けとなった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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