田中将大がMLB屈指の先発投手であるワケ WHIPは現役3位、K/BBは歴代1位!?

田中の投手としての優秀さを示す2つの指標

 メジャーでは、投手の安定感を図る指標として「WHIP」が重視される。「WHIP」は、1イニングあたりの安打数+四球数。1イニングで平均してどれだけの走者を出したを表す数字だが、田中の1.06は500イニング以上を投げている投手では現役3位。1位はクレイトン・カーショー(ドジャース)の1.00、2位はクリス・セール(レッドソックス)の1.05。どちらも、言わずと知れたメジャーを代表する左腕だ。この2人に次ぐ数字を叩き出している田中は、メジャーの右腕では現役1位のWHIPをマークしているということになる。

 そして、田中が“メジャー歴代1位”を誇る指標もある。「K/BB」。1つの四球を出すまでにいくつの三振を奪ったかを示す数値だ。こちらも、投手の能力を表す指標としてメジャーで重視されている。

 田中の「K/BB」は5.01。これは、1871年以降のメジャーで500イニング以上を投げた投手では1位だ。こちらも2位はセールの4.88。つまり、メジャーで500イニング以上を投げた投手で、「K/BB」が5.00を超えているのは田中だけとなっている。

 現役では、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が4.59で4位、マイケル・ピネダ(ヤンキース)が4.51で5位、コリー・クルーバー(インディアンス)が4.44で7位となっている。なお、メジャー史に名を残す投手を例に挙げると、カート・シリングが4.38で10位、ペドロ・マルティネスが4.15で14位、マリアノ・リベラが4.10で16位となっている。

 田中はブルージェイズ戦の勝利でメジャー通算81試合登板で43勝17敗とし、勝率も.717まで上昇。こちらは、通算80登板以上の投手で現役1位、歴代でも3位となっている。このままメジャー史に名を残す投手となれるか。現状に決して満足しない右腕だけに、さらなる高みへと登っていく可能性は高そうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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