「以前は泣きべそをかいていた」―日ハム加藤、成長を証明する今季2勝目

7回無失点で「楽に投げられました」、吉井投手コーチが明かした昨季との違い

 日本ハムの加藤貴之投手が5日、本拠地でのロッテ戦に先発し、7回5安打無失点で今季2勝目を挙げた。

「レアードがホームランを打ってくれて、楽に投げられました」とお立ち台で笑った加藤。初回に3点をもらい、大胆に攻めた。力のある直球を主体にストライクゾーンで勝負した。2度併殺打を打たせるなど、走者を出した場面での落ち着いた投球も光った。

 前回登板した4月20日オリックス戦でも7回0封しており、これで連続無失点は17イニングに伸びた。先発投手陣の中で抜群の安定感。栗山英樹監督は「ボールは強くなってきたし、怖がらずにしっかり腕を振っている」と高く評価した。この日は7回102球で降板し、次は今季初めて中5日での起用も予想される。

「野手の方がしっかり守ってくれるので思い切って投げられている結果」と加藤は控えめに言うが、その成長は著しい。ルーキーだった昨季との違いについて吉井理人投手コーチは「以前はいろいろ考えて泣きべそをかいていたが、今は自分がやるべきことをわかって、集中してやれている」と語った。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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