上原浩治、サヨナラ勝利呼ぶ9球の完璧投球 初勝利にホッ「連投だったけど…」

延長13回に重いムード変える快投、今季初めて連投での無失点に「良かったぁ」

 カブスの上原浩治投手は4日(日本時間5日)、本拠地でのフィリーズ戦で延長13回に登板し、1回無安打1奪三振無失点の快投で今季初勝利を挙げた。チームはその裏に1点を奪い、4時間22分の熱戦を5-4のサヨナラで制して3連勝。今季初めて連投で無失点に抑えた上原は、試合後に「良かったぁ」と喜んでいる。

 序盤からお互いが点を取り合ったゲームは、カブスが8回に同点に追いつき、4-4で延長戦へ。12回、カブスは連続四球で無死一、二塁としながら、主砲リゾが投ゴロ。なおも1死満塁となったが、コントレラスは遊ゴロ併殺でサヨナラの絶好機を逃した。

 嫌なムードが漂う中、上原は8番手で延長13回のマウンドへ。すると、先頭ヘルナンデスをカウント2-2から直球で右直。アルテールは初球の直球で三塁後方への遊邪飛に打ち取った。続くヘレーラは初球ファウルで1ストライクとして、2球目は87マイル(約140キロ)、3球目は86マイル(約138キロ)と、いずれも高めへの直球を振らせて空振り三振。すべて直球で3球三振に打ち取った。

 上原がわずか9球であっという間に3者凡退に仕留め、重い空気がはすっかり消えたカブス。その裏に1死一、二塁の好機でシーザーはニゴロに打ち取られるも、併殺を狙った相手遊撃ガルビスが一塁へ悪送球。失策で二塁走者のアルモラが生還し、サヨナラ勝ちした。

 試合後、上原はツイッターで「良かったぁ。 連投だったけど、抑えることができました ^_^」と投稿。今季、試合前までの13試合で失点したのは2試合のみだったが、4月16日(同17日)のパイレーツ戦、30日(同5月1日)のレッドソックス戦はいずれも連投だった。2度とも1アウトも取れずに降板。3失点で敗戦投手となっていた。それだけに、今季3度目の連投で初めて無失点に抑えて不安を払拭し、初勝利を挙げたことに喜びを滲ませた。

 この日は9球を投げてストライクは7球。防御率は3.09となった。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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