ソフトB和田がブルペン投球再開 実戦復帰も「今の感じなら2週間以内には」

捕手を座らせて15球、当初はブルペン入りに慎重な姿勢も「順調すぎるくらい」

 左肘の張りで登録を抹消されているソフトバンクの和田毅投手が5日、ブルペンでの投球練習を再開させた。この日、福岡・筑後市内の「HAWKS ベースボールパーク筑後」の室内練習場で練習を行った左腕は、捕手を座らせて15球を投じ「だいぶ感じが良くなってきている。明日どういう反応が出るか分からないですけど、(今後は)球数を増やしていけると思うし、今日の感じなら変な感じは出ないと思う」と明るい表情を見せた。

 2日の練習時には「まだしっくり来ていない」とし、週内でのブルペン入りには慎重な姿勢を示していた和田。そこから3日で状況が改善し「それが良くなったので、入ってみようと思った。入ってみたら、良かったです」とこの日のブルペン入りを決めた。投球練習後にはネットスローも繰り返し「変化球を投げていなかったので、その準備をしようと思った。今週はブルペンは入れないかなと感じ的に思っていたけど、入れた。順調すぎるくらいですね、今のところは」と語った。

 今後はブルペンでのピッチングを数回行う予定。徐々に球数を増やし、変化球も解禁し、段階を踏んでいく。「実戦は、こればっかりは分からないですけど、またおかしくなるかもしれないし。今の感じなら2週間以内には実戦に入れるんじゃないかなと思いますけど、まだ分からないですね」。順調に状態が上がっていけば、16日からのウエスタンリーグ中日3連戦(タマスタ筑後)の辺りで実戦復帰も見えてきそうだ。

 1軍は最近9試合で8勝1敗とチーム状態も上向いており「じっくりやらしてもらっている。時期的にも焦る時期じゃない」とじっくりと、万全を期して歩みを進めていく。交流戦中、もしくは交流戦終了後の1軍復帰も見えてくるが、左腕は「時期を決めてしまうとそこを目指して焦っちゃうので、そうなれば最高くらいの、早すぎるくらいのイメージで持って行く。間に合えばいいですし、間に合わなくても全然」と語っていた。
 
【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY