唯一の勝利パターン崩れて5連敗…ロッテ伊東監督「ショックは大きい」

守護神・益田が3日に続き2戦連続で救援失敗

 ロッテの守護神益田が2試合連続で抑えを失敗し、内と順番を入れ替える配置転換が現実になってきた。

 最下位のロッテは5日、2点のリードを守り切れず、9回に益田がデスパイネに同点2ラン、上林に決勝の6号ソロアーチを浴びて、今季2度目の5連敗を喫した。デスパイネには、4月18日に石川が2ランを浴びたのに続いて、また“恩返し”された。

 先発涌井が今季6戦全敗のソフトバンクに7回まで無安打投球。打線も3回2死二、三塁で細谷が「とにかく必死でやるだけ。泥臭くやっていきたい」と、中前に先制タイムリーを運んで2点を先行。援護を受けた涌井は4回から3イニング連続先頭打者を出したが、デスパイネを投ゴロ併殺など粘った得点を許さず。最速149キロを記録する7回118球の熱投だった。

 8回は内で3者凡退。9回、益田に全てを託したが、最悪の結果となった。目前に迫った今季2勝目が飛んだ涌井は、試合後「いい投球を続けていくしかない」と語るしかなかった。

 伊東監督は試合後「逃げ切ったと思ったが、あと1点欲しかった。一所懸命やった結果で、現状では精一杯できることをやった。選手は責められない」と話したが、「ショックは大きい。また明日から切り替えてやるしかない」とガックリ。現状で考えられる唯一の勝ちパターンで落とした試合に、落胆は大きかった。

 益田は3日の日本ハム戦で大田にサヨナラ打を浴びるなど、ストレートのキレと制球に精彩を欠き、2試合連続抑え失敗。今季10試合に救援して防御率0.00の内を守護神に据える可能性が高くなった。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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