前田健太、6回途中2失点 6連続含む8K、リード許して降板も黒星は消える

要所で踏ん張れずに87球で降板、“完全復調”をアピールできずも味方打線が降板後に逆転

 ドジャースの前田健太投手は5日(日本時間6日)、敵地でのパドレス戦に先発し、5回0/3を3安打2失点(自責1)で3勝目はならなかった。6連続を含む8三振を奪ったが、1点ビハインドの6回に先頭打者にこの試合3つ目の四球を与えたところで87球で降板。前回登板では7回2失点の好投で2勝目を挙げ、先発ローテ生き残りをアピールしたが、この試合で“完全復調”とはならなかった。

 前田は初回、1死からスパンゲンバーグに四球を与えるも、マイヤーズは遊ゴロ。ソラルテは直球で一ゴロに打ち取った。

 2回はシンフ、サンチェスをいずれもフルカウントからスライダーで見逃し三振。レンフローは直球で見逃し三振と、3者連続見逃し三振に仕留めた。3回はアイバーをチェンジアップ、チャシーンをスライダー、マーゴットをチェンジアップで全て空振り三振。6者連続三振とした。すると4回、ドジャースはベリンジャーのソロ本塁打が飛び出し、先制に成功した。

 しかし、その裏、前田は先頭スパンゲンバーグに二塁打を浴びる。マイヤーズは空振り三振も、ソラルテは四球で1死一、二塁。ここでシンフにライトへのタイムリーを浴び、同点に追いついた。しかし、三塁を狙ったソラルテはプイグの好送球でアウト。その後、暴投で2死三塁としたものの、サンチェスは一ゴロに仕留めた。

 5回、前田は1死からアイバーにライト前ヒットを許す。続くチャシーンの犠打を、ベリンジャーが二塁に投げるも、送球ミスで1死一、三塁とピンチが広がる。続くマーゴットはセンターへの犠飛。味方のミスが絡み、勝ち越し点を許した。スパンゲンバーグは右飛に打ち取ったが、1-2とリードを許した。

 6回、ドジャースは1死からベリンジャーがヒットで出塁したが、ピーダーソン、プイグは凡退で無得点。前田は83球で6回も続投したものの、先頭マイヤーズにストレートの四球を与える。ここでロバーツ監督がベンチから出てきて、前田は降板。1点のリードを許し、走者を残したままマウンドを降りて、3勝目はならなかった。その後、救援陣が何とか後続を断って、この回は無失点に抑えた。

 すると、打線は7回にトールズが2点タイムリーを放ち、逆転に成功。前田の負けは消えた。前田は87球を投げてストライクは50球。防御率は5.81となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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