田中将大、P・ローズ眼前で7回4失点、今季最多112球の力投で5勝目の権利

今季初交流戦で先発、敵地でレッズと初対戦

 5連勝を狙うヤンキース田中将大投手が8日(日本時間9日)、敵地レッズ戦に先発し、7回を投げて1被弾を含む10安打1四球6奪三振4失点(自責3)だった。今季初の交流戦での先発で力投し、5点リードの7回を112球で投げ終え、5勝目の権利を持って降板した。防御率は4.36。

 メジャー移籍後初対戦となるレッズ戦で先発した田中は、敵地スタンドでメジャー最多安打王ピート・ローズが見守る中、レッズ打線を攻めた。初回に打線が相手失策をきっかけに3点先制に成功。その裏、田中は先頭ハミルトンからの3連打で1点を失うが、後続を打ち取って最少失点で切り抜ける。

 2回は2死からバーンハートに左翼線二塁打を許したが無失点。3回は3者凡退としたが、4回に先頭デュバルを味方失策で出塁させると、2連打で無死満塁の大ピンチを迎える。だが、ここでペラザを二飛、続くバーンハートを遊ゴロ併殺に打ち取ってピンチを脱すると、マウンドを下りながら2度雄叫びを上げた。

 味方打線が2回と5回に1点ずつを加え、4点リードに広げた5回裏。先頭アルカンタラに右前打されるも後続2人を打ち取り2死一塁としたが、ボットの打球を守備シフトで二遊間に位置していた三塁ヘッドリーが失策。2死一、三塁とすると続くデュバルに左前適時打を浴び、2点目を失った。

 6回は3者凡退。7回表には味方打線が3死球なども絡んで2点を追加し、7点の大量援護とした。7回裏にマウンドに戻った田中は、先頭メソラコに左前打を許したが、続くハミルトンを一ゴロ併殺。コザートに四球を与え、2死一塁としたところで、ボットに初球スプリットを右中間席に10号2ランとされた。最後はデュバルを空振り三振とした。

 7回を投げ終えて今季最多112球(77ストライク)、3点リードで5勝目の権利を持って降板した。

 今季初めて立った打席は、送りバント、空振り三振、見逃し三振で2打数無安打。メジャー2度目の快音は響かなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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