イチロー代打で2戦連続安打 「先発→数日代打」の起用に米専門家「恩恵ある」

正中堅手のオズナが9回に痛めるも「大丈夫」と強調

 しかし、昨季就任したマッティングリー監督は背番号51の起用法を調整。すると、昨年は打率.291と“V字回復”した。解説のトッド・ホランズワース氏は、実況の説明に「恩恵を得ましたよね」と同調。「ベンチプレーヤーやロールプレーヤーにも先発出場はとても重要になります。3、4打席があれば、知識、リズム、試合への入り方をフィードバックすることができるからです」と説明した。

 イチローはこの打席で、6球目のチェンジアップを完璧にライト前に運んだ。実況はすかさず「恩恵はそこにありました。土曜日に先発して、昨日は二塁打。ここでライナーでヒットを放ちました」と言及。先発、そして、しばらく代打起用という“マッティングリー流”の効果をあらためて強調した。

 その後、オズナが9回に鋭い右直を放った際に、右太もも裏を抑える仕草を見せ、顔をしかめる場面があった。ベンチに戻る際も足を引きずり、周囲を心配させたが、球団公式サイトによると「バッターボックスを出たときに、張っているような感じだったんだ。ただ、大丈夫だよ。こういったことはよく起こる。悪化するようではない」と説明し、「明日はもっと水分をとってからプレーするよ」と話したという。チームは4-9で敗戦。故障者も出始めており、マッティングリー監督もオズナが無事でほっと一息といったところだろう。

 2試合連続安打で打率を.175としたイチロー。徐々に調子を上げてきているが、外野陣は好調なだけに、しばらくは同様の起用法で効果的にチームに貢献していくことになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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