4月は打率.170の日ハム中田、11試合連続出塁も「勝ちにもっとこだわって」

左翼フェンス最上部直撃の適時打には「札幌ドームなので仕方ない」

 日本ハムの中田翔内野手が9日、西武戦(札幌ドーム)の初回に先制適時打を放った。1死一、二塁で西武・高橋の初球直球をとらえた打球は、左翼フェンス最上部を直撃。数十センチ及ばず先制3ランとはならなかった。「先っぽだった。行ってくれと思ったけれど、札幌ドームなので仕方ないです」と試合後は淡々と振り返った。

 4月までは打率.170と苦しんでいたが、5月に入って28打数8安打5打点と結果を残している。ここ11試合連続出塁中だが、頭の中にあるのは自分の状態のことよりもチームのことだ。

「チームが勝つか負けるだけ。誰かが調子よくても負けることはあるし、1安打で勝つこともある。きょうみたいに簡単に勝てない試合があっても、借金を返したいとみんな必死こいてやっている。勝ちにもっとこだわってやっていきたい」

 5連勝の後に2連敗となり、借金は再び2桁の10に膨らんだ。借金完済への苦闘は続く。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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