「勝つイメージが湧いている」―日ハム、借金返済へ鍵となる勝利の方程式

鮮やかな投手リレーで1点のリードを死守、「みんなで守りきれてすごく良かった」

 日本ハムは10日、本拠地での西武戦を終盤の鮮やかな投手リレーで逃げ切った。

 1点リードの7回1死二塁の場面、谷元圭介投手が木村を左飛に打ち取り、宮西尚生投手が秋山をスライダーで空振り三振に仕留めた。8回は右肘痛から復帰2試合目のクリス・マーティン投手がピシャリと抑え、9回は増井浩俊投手が3人締め。先発した加藤貴之投手の3勝目を4投手でアシストした。

 胸をなでおろしたのは宮西だ。「加藤の勝ちを消したことが引っかかっていた。きょうは勝ちをつけたかった」。加藤が今季初登板した4月5日のロッテ戦、1点リードの8回に登板して鈴木に逆転2ランを浴びた借りを返した。

 ここのところ今ひとつ納得がいかなかったスライダーも「前回登板から力みがとれた」と好調時の感覚が戻ってきたという。

 宮西の復調に加え、マーティンも「真っすぐの強さと制球に個人的に満足している」と万全の状態だ。5セーブ目を挙げた増井は言った。「みんなで守りきれてすごく良かった。メンバーが揃ってきて、戦える感じ、勝つイメージが湧いている」。借金返済へ勝利の方程式がフル回転する。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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