快投の前田健太、指揮官は“苦渋”の交代決断?「完投するのを応援していた」

2ラン被弾で交代を決断「彼に酸っぱい思いをさせたくなかった」

 ロバーツ監督は前田の復調を喜んでいる。記事では「復調の理由? カットボールが一因だと思う。しかし、ファストボールの基本的な制球力、そしてカウントが不利になった時には、変化球を投げた。こういったすべての球種だよ。そして、効果的だったし、ゴロに抑え続けた」という指揮官のコメントを紹介している。

 また、この日はフライで仕留めたアウトが「8」に対し、ゴロが「11」というデータにも言及。低めに変化球を集めてパイレーツ打線を抑え込んだ前田の力投を、指揮官は高く評価したという。

 地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」によると、ロバーツ監督は「彼は効率的だった。ストライクゾーンを攻めていた。変化球が非常に良かった。彼はすべてのコーナーを使うことができていた。私は彼は完投するのを完全に応援していたよ」とも言及。9回に2ランを浴びた後に交代を決断したことについては「勝ちを確実なものにするべきポイントがきた。そして、私は素晴らしい登板の後、彼に酸っぱい思いをさせたくなかったんだ」と説明している。

 序盤は苦しいピッチングが続き、先発ローテ落ちの危険性も浮上していた前田だが、指揮官の信頼も確実に取り戻している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY