ソフトB選手が熊本で小学校訪問 内川「思いを受け止めて打席に入りたい」

工藤監督は県庁、市役所を訪問 それぞれに義援金を贈呈

 12日、ソフトバンクの17選手が熊本県益城町の小学校を訪問。13日に熊本で行われる楽天戦を前に子供たちと触れ合った。

 ホークス選手が訪れたのは、昨年の熊本地震で甚大な被害を被った益城町の3つの小学校。益城中央小学校には本多雄一、柳田悠岐ら5選手、広安小学校には内川聖一、川﨑宗則ら7選手、広安西小学校には松田宣浩、今宮健太ら7選手が訪問し、子供たちと交流した。

 広安小学校では、5年生117人と6年生123人が体育館に集まった。質問コーナーやキャッチボール披露、スイング披露、記念撮影など、およそ1時間に渡って子どもたちと触れ合った。質問コーナーでは空手をやっているという少女に川崎が反応し、空手の型を披露する場面もあった。

 今回の訪問は、2軍調整中の選手会長・長谷川勇也に代わってキャプテン・内川が球団に提案して実現。被災地に足を運び「完全に復旧していないところも見て、1年経つけど生で見ないと分からないことがたくさんあると感じた」と実感。「明日の試合は今までの1試合という感覚より重みを感じてやることになると思う。子供たちが応援してくれるという思いを受け止めて打席に入りたい」と力を込めた。

 また、川崎は「このユニフォームを着て、ここに来られたことが何よりうれしい。本当に大変な思いをしている子が多いと思うけど元気をもらった」と語った。参加した全選手の右袖に付けられた『ファイト!九州』のワッペンに、この日の子どもたちの笑顔がしっかりと刻み込み込まれたはずだ。

 また同日、工藤公康監督は熊本県庁と熊本市役所を訪問。県には工藤監督個人からの義援金100万円を含む185万4948円を、市には熊本城復旧基金に対して同じく工藤監督個人からの義援金100万円を含む147万6101円を贈呈するとともに、復興支援活動の継続を表明した。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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