怪我から復活ハム浦野、7回1失点好投で2勝目「感謝の気持ちで投げている」

5回までに15点の大量援護「感謝します。有難い」

 日本ハム浦野が1試合7アーチの打線爆発に支えられて、7回を98球、4安打1失点と好投し、今季2勝目を手にした。

「子供の日」に飾った695日ぶりの1軍勝利から一週間後の12日、ロッテ戦で今季2度目の先発に臨んだ。右肩インピンジメント症候群という肩痛から、昨年は6、7月はノースロー。夫人に「もう治らない。引退も考えてる」と明かすなど、ユニホームを脱ぐ覚悟までしたが、見事に復活してみせた。

 初回、平沢に右前打されたが、清田を遊ゴロ併殺打でリズムをつかんだ。2回に大田が先制ソロ。3回は近藤が3号ソロ、レアードにも8号2ランが飛び出し4点差。4回にも西川の3号、5回はレアードの2打席連発と大田にも2本目のアーチが飛び出して一挙9点。5回までに15点という有難すぎる援護だった。

「先頭にフォアボールを与えてヒット打たれてしまった。その反省だけは忘れないように」と、5回の失点を悔やんだが、ストレートとフォークのコンビネーションで攻め、ピンチらしいピンチはなかった。

「感謝の気持ちで投げている。ランナーを背負っても、粘り強くを意識した。(援護は)感謝します。有難い。1イニング1イニング、丁寧に、全力を出して、恩返しのつもりで、(これからも)マウンドに上がりたい」と、投げられる喜びを溢れさせた。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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