バレンタイン元監督が批判オルティスに応戦「たくさん本が売れるといいね」

オルティスが自叙伝で「傲慢」「さっぱり分からない」と批判展開

 昨季限りで現役引退した元レッドソックスのデービッド・オルティス氏が発売する自叙伝「パピ:マイストーリー」の中で、元ロッテ監督で2012年にレッドソックスを率いたボビー・バレンタイン氏を痛烈に批判していることが大きな話題になっている。米スポーツサイト「SI.com」で一部公開された内容には「2012年はキャリア最悪の年だった」などと記された他、バレンタイン元監督を「傲慢」「敬意に欠ける」など真っ向から批判する言葉が並び、大きな話題となっている。

 そんな中、米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトでは、槍玉に上がっているバレンタイン氏がラジオのインタビューで「たくさん本が売れるといいね。その本の売り上げに貢献できればいいと思うよ」と“応戦”したことを紹介。大々的な舌戦の火ぶたが切って落とされたようだ。

 レッドソックスが69勝93敗と地区最下位に沈んだ2012年を振り返ったオルティスは、日本での監督経験を誇りにしていたバレンタイン氏がキャンプで「今までやったこともない日本式の練習を押しつけてきた」と証言。「ボビーには自分の世界があった。オレはとにかく彼をそこから引きずり出して“ファックユー”って言ってやりたかった」と、過激な言葉を使ってまくし立てている。

 当時からバレンタイン氏を批判する声は多かったが、ここまで衝撃的な批判はなかった。これを受けて、CBSラジオがバレンタイン氏に直撃インタビューを敢行。すると、バレンタイン氏は「会う度にハグをする代わりに、開幕後3週間の時点で言ってほしかったね」とチクリと反撃をしたという。さらに「いや、妙なシチュエーションだった。どうしてスプリングトレーニングが私中心だったという話になっているのか分からないが、そういうコメントはよく耳に飛び込んでくる。ま、どうでもいい話だ。たくさん本が売れるといいね。その本の売り上げに貢献できればいいと思うよ」と“舌戦”に応じたとそうだ。

 マスコミを通じた“抗争”を続けるのか。この応戦だけで終わるのか。バレンタイン氏もオルティス氏も、歯に衣着せぬ物言いで知られる人物だけに、今後の展開から目が離せなそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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