投打の歯車狂うロッテ、伊東監督苦悩「かみ合わせが悪い。打たれ過ぎ」

英二投手コーチ「投げられないのは技術がないから」

 1試合7被本塁打の屈辱的な敗戦から一夜明けた13日の日本ハム戦。ロッテはダフィーの2アーチなど、今季初めて1試合3本の本塁打で一時は4点差を追いついたが、投手陣が火に油を注ぎ、6-11で敗れた。

「点を取ったら、取られる。かみ合わせが悪い。打たれ過ぎです」と伊東監督も投打の歯車の狂いに頭を痛めた。「同じバッターにやられている」と、レアードに前日からプロ野球タイ記録となる4打数連続本塁打を被弾。連日のバッテリーミーテイングで対策は頭に入っているはずだが、「(投げるべきところに)投げられないのは技術がないから」と英二投手コーチも厳しかった。

 今季2勝でチーム勝ち頭の二木は、初回先頭の西川に1球もストライクが入らず歩かせている。チーム全体で負のスパイラルに落ち込み、おっかなびっくりの雰囲気がベンチに充満。「気持ち的に打たれちゃいけないと……重症ですね」と伊東監督もコントロールミスを繰り返す投手陣に顔を曇らせるしかなかった。

 中継ぎで実績を上げ続けてきたルーキーの有吉も、5-5の6回2死二塁から石井一、西川と連続で歩かせ、満塁にして、代打矢野に中前決勝打を許した。「若い人も育てていかなければいけないが、この状況ではゲーム重視にならざるを得ない」と英二投手コーチ。ファームで調整中の昨年の防御率1位の石川と、西野、関谷の名前をあげて、近々の1軍登録を示唆した。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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