ソフトB柳田が今季初の猛打賞 工藤監督も一安心「いい兆しが出てきた」

パワーをくれた熊本の人たちに「優勝という形で恩返ししたい」

 13日の楽天戦、ソフトバンクの先制打を放ったのは柳田悠岐だった。初回1死一、二塁からサード左を抜ける2点タイムリー。その後もヒットを重ね、今季初の猛打賞を記録した。

 12日の試合で18打席ぶりのヒットを放った柳田が、熊本で一気に3安打。今季初となる猛打賞に、工藤公康監督も「いい兆しが出てきた」と一安心だ。

 前日の益城町の小学校訪問とこの日の試合前の南阿蘇西小学校の子供たちの元気な姿を見ることで「打てんくらいどうでもいいわ」と思ったという。

「それが返ってよかったのかも。ほんと、みんな元気でパワーもらって感謝しています。実力というより熊本の人のおかげですね」

 バットでなかなか結果が出ない間も「いろんな人にアドバイスをもらったし、いろんな人に話を聞いてもらった」という柳田。この日の猛打賞も「ボク1人の力ではない」と改めて感謝した。

 ようやく長いトンネルを抜けた。お立ち台では熊本のファンに向かって「みなさんのおかげです。優勝という形で恩返ししたい」と語り、大きな拍手を受けていた。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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