ロッテ勝率.257、16日にも自力V消滅 伊東監督「勝ったのが遠い昔のよう」

今季3度目の5連敗で借金17、6敗目の唐川は「半分自滅みたいなもの」

 東京ドーム左翼席をぎっしり埋めたロッテファンの熱烈な声援にも白星で応えられなかった。14日の日本ハム戦に2-4で敗れ、ロッテは今季3度目の5連敗。借金も17に増え、最短で16日の本拠地西武戦で自力Vが消滅する。

 昨年の自力V消滅は6月30日のソフトバンク戦だったが、今季はまさに記録的な早さ。勝率も.257と、1957年近鉄パールズのプロ野球シーズン最低勝率(2リーグ制後).238も笑っていられなくなる。

 この日は、4月20日以来のダフィー、パラデス両外国人がスタメン。そのダフィーの4号ソロなどで2回に2点を先制したが、先発・唐川が踏ん張り切れない。3回1死一塁から石井一、西川に連続四球を与えると、岡の犠飛と近藤のタイムリーで同点。2-2の5回にはレアードに勝ち越しタイムリー、6回には西川にもタイムリーを浴び、6回117球、7安打4失点で早くも今季6敗目(1勝)を喫した。

「勝負所で甘かった。打線と守りがかみ合わない。唐川はキレのある球を投げていたし、今日はいけると思ったが、半分自滅みたいなもの。とにかくきっかけを一つ掴んで勝っていくしかない。この1週間一つ勝ったのが、遠い昔のようだ」と伊東監督も力なく笑うしかなかった。

 早急の補強を明言している林球団本部長は、この3連戦で伊東監督とも話し合っており「具体的なことは内緒です」といつも通りだが、左翼席のロッテファンの熱い声援を持ち出して「(その思いに)応えなければならないですね。目の前の試合をきちっと戦って、ます結果を出すことが大事です」と言及した。戦力のテコ入れを含め、梅雨入り前に上昇のきっかけをつかみたい。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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