楽天茂木、球団初の生え抜き2桁本塁打に「2」 梨田監督「20本はいける」

2位ソフトBを再び2.5差に突き放す快勝、満塁弾は「野球人生でも初めてなくらい」

 近づいてきたチームを、一発攻勢で圧倒した。首位の楽天が2位の福岡ソフトバンクに快勝。初回にウィーラー選手のソロで先制すると、5回に茂木、銀次にそれぞれ本塁打が飛び出して点差を広げた。先発の岸は7回1失点と試合をつくり、投打噛み合っての白星となった。この日まで5連勝と波に乗り、勝てば0.5ゲームに迫られる福岡ソフトバンクを、再び突き放した。

 5回無死満塁、茂木の振り抜いた打球は、フェンスのてっぺんに当たってスタンドへ入った。昨年の7本塁打を超える8号は「野球人生でも初めてなくらい、記憶のないホームラン」という、グランドスラム。「先輩方が最高の場面で回してくれた。岸さんも素晴らしい投球をしていましたし、追加点が欲しい場面。甘い球を絞って自分のスイングをしようと思った」。好調を支える楽天の切り込み隊長は、満面の笑顔で振り返った。

 先発の岸は制球、リズムとも安定し、大量リードしても気を抜くことなく0を積み重ねていく。7回に犠飛で1点を失ったが、先発としての役割をしっかり果たし、3勝目を挙げた。

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