ヤンキース、ダルビッシュ獲得に動くか…オーナーがFA市場積極介入を明言

スタインブレナー氏「まとまった額が自由に使える…」

 メジャーは開幕から約1か月半を過ぎたところ。開幕ダッシュに成功したチーム、出遅れたチームと分かれたが、まだ100試合以上が残されており、どのチームにも巻き返しのチャンスは残されている。そんな中、すでに今季終了後のフリーエージェント(FA)市場で、積極的な動きを確約したのが、ヤンキースのオーナー、ハル・スタインブレナー氏だ。17日(日本時間18日)にニューヨークのMLB本部で行われたオーナー会議に出席した際に発言したもので、複数の米メディアが伝えている。

 地元メディアの取材に応じたスタインブレナー氏は「今オフは(契約満了などで)かなりまとまった額が自由に使える。FA市場で活発に動くと確約できる」と話したそうだ。そこで米スポーツ誌「the Score」では、今オフにFAとなる3選手の獲得をヤンキースに進言。その1人が、レンジャーズのエース右腕ダルビッシュ有投手だった。

 記事では、ダルビッシュについて「オフのFA市場で目玉の1人」と位置づけ、「ヤンキースが先発1番手として招聘する資金があるなら、積極的に獲得に乗り出すべきだ」と勧めている。それというのも「健康な時は、メジャー屈指の圧倒的なパフォーマンスを見せる投手で、メジャー移籍以来9イニングあたり11.2個の三振を奪っている」と功績を称えている。今季は4月下旬から安定した内容が続き、4勝目を挙げた16日(同17日)フィリーズ戦を含め5試合連続クオリティースタート(6回以上を投げて自責3以下)を達成。防御率は2.76で、メジャー移籍以来の最高レベルを保っている。

 ヤンキースには田中将大投手がいるが、今季終了後に契約を破棄してFAになれるオプトアウトの権利を持っているが、記事では「ダルビッシュが加われば、田中にビッグアップル(ニューヨークの別名)に止まる決意をさせられるかもしれない。となれば、ヤンキースは相当な(先発)1-2パンチが手に入る」と、ダルビッシュ加入が田中引き留め作戦にも有効だと分析している。

 その他、ブルージェイズの先発マルコ・エストラーダ、ロイヤルズの三塁手マイク・ムスタカスの獲得を提言している。果たしてヤンキースは、提言通りにダルビッシュをFA市場で獲得するのか。あるいは、それに先駆け、シーズン中にトレードで獲得する動きが出てくるのか。いずれにしても「ヤンキース」と「ダルビッシュ」という2つのキーワードは、この先も要注意となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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