Bジェイズ外野手の同性愛者“嫌悪”の発言に大反響 球団が処分、本人も反省

2試合の出場停止処分、本人は「本当に恥ずかいことをしたと思う」

 ブルージェイズがケビン・ピラー外野手に対して、同性愛を嫌悪する発言をしたとして2日間の出場停止を科したとMLB公式サイトが報じた。

 ピラーは17日のブレーブス戦で、7回2死走者なしの場面でクイックで変則的にボールを投じてきた右腕モットの前に空振り三振に倒れ、口論に。その後、両チームの選手がダグアウトから飛び出し、乱闘寸前の騒ぎとなっていた。この際に、同性愛を嫌悪するような発言があったようだ。

 記事では「木曜日、ブルージェイズとMLBの合同決定において、水曜日夜のトロント-ブレーブス戦でケビン・ピラー中堅手が同性愛を嫌悪する発言をしたとして、トロントは同選手を2日間の出場停止とした」と言及。ブルージェイズのロス・アトキンスGMは、2試合分のピラーの給料と罰金を慈善団体に寄付すると発表したという。

 また、ピラー自身も「自分自身、家族そして球団に対して、本当に恥ずかいことをしたと思う」と反省の弁を述べたと記事では伝えている。「恥ずかしいよ。でも、僕はここに立って、これを非常にポジティブなことに変える機会を得た。僕を悪い例としてほしい。僕は進んで受け入れようと思っている。同僚、MLB、他のスポーツ、そして社会の人々は、このことから学ぶだろう」と話し、「野球のフィールド、家、クラブハウス、友人、自宅に一人でいようと、このような言葉はふさわしくない」と、自身の発言を悔やんでいる。

 アトキンスGMも「他者をリスペクトすることが我々の誇りであり、基本的な価値観だ。様々な立場の人々、すべてのコミュニティー、人々、我々がどこかで接する人々に対してこの24時間、我々はこのようなことができなかった。我々には責任があると思う。ケビンも責任を負おうと決めてくれて、嬉しいよ」と説明。記事では、ピラー自身が発言直後に過ちに気づきながらも、騒動の大きさに驚き、ソーシャルメディアなどの反応にも敏感になっていたとしている。

 現在、中堅手としてメジャー屈指の守備力を誇ることで知られるピラー。不用意な発言の代償は大きかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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