圧巻初セーブの上原浩治、“MLB史上最高”継続中「救援ではWHIP0.804」

救援投手としてのWHIPは、ジャンセン、キンブレル、リベラに“大差”つけて1位

 カブス移籍当初にも、この凄まじいWHIPの数値は話題になっていた。ESPNのジェイソン・スターク記者が「ケンリー・ジャンセン(ドジャース)はWHIP(0.89)で現役のリリーバーで2位。誰が1位なのか? コウジ・ウエハラ(0.87)だ。300イニング以上で」とツイートし、上原の素晴らしさを紹介したところ、ファンは次々に訂正を要求。「ウエハラのWHIPはメジャー史上で1位。現役投手だけではない」「コウジ・ウエハラはメジャー史上最高のWHIPを記録している」などと、スターク氏の返信欄にはクレームが届く事態となっていた。

 上原のWHIPは、先発を務めていたメジャー1年目の2009年を含めても、キャリア通算0.867と450イニング以上を投げた投手でメジャー史上最高をキープしている。そして、救援登板に限れば、この日の登板を含めるとスペイダー記者が紹介した数字よりさらに下がって0.802と圧巻の数字。救援として通算350イニング以上を投げている投手では、2位のジャンセン(0.885)、3位のクレイグ・キンブレル(レッドソックス、0.926)、4位のマリアノ・リベラ(元ヤンキース、0.973)と、メジャー史に名を残すクローザーたちに“大差”をつけて1位となっている。

 そんな偉大な右腕は、この日も1人も走者を出さずに試合を締めた。圧巻投球に地元のカブスファンも大興奮。ツイッターには称賛のコメントが続々と投稿された。

「コウジ・ウエハラはマジで格好良すぎです」

「イェース! コウジ・ウエハラとサンドストームで勝負あり! カブスが勝った!」

「信じられない仕事ぶり、コウジ・ウエハラ! カブスが何とか勝利!」

「誰かコウジ・ウエハラが毎日登板しないことについて、納得できる証明をしてほしい」

 快刀乱麻のピッチングでファンを沸かせた上原は、メジャー史に残る活躍を続けている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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