ソフトBの16歳豪州テスト生が初実戦 スコアボードに「JD」、背中は「MAEDA」!?

育成選手として獲得を検討? “謎の新外国人”はU-18豪州代表選出のホープ

 謎の名前がスコアボードに名を連ねた。20日、ソフトバンクの2軍本拠地「タマホームスタジアム筑後」で行われた2軍と3軍による3イニング制で行われた試合。3軍側の「2番・ショート」には「JD」と表示されていた。

 ビジター用のユニホームを身に纏った、この選手。背中には「119  MAEDA」。3軍のブルペン捕手からの借り物だった。ジャリッド・デール内野手。オーストラリア人の16歳で、入団テストを兼ねて練習に参加しているのだという。この日組まれた実戦は、彼のテストの意味合いもあった。

 三笠杉彦球団統括本部副本部長や小川一夫編成育成部長ら、球団幹部もタマスタ筑後に訪れて見守る中で行われた、この日のゲーム。デールは初回の第1打席は、野澤のスライダーに空振り三振、「1番」に打順を移して迎えた第2打席は、渡辺の前に三ゴロに倒れ、アピールの安打は放てず。2度の守備機会は無難にこなした。

 球団側は詳細を明らかにはしていないが、デールは昨冬、オーストラリアベースボールリーグのメルボルン・エースズでプレーし、25試合に出場して打率.206、1本塁打。U-18W杯予選に臨んだU-18オーストラリア代表メンバーに16歳で選ばれている豪のホープである。

 ソフトバンクは育成選手として獲得を検討しているもようだ。先日、育成選手としてキューバ人2人の獲得を発表したソフトバンク。このデールも、新たに鷹の一員となるのだろうか。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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