ダルビッシュ、粘って日本人5位タイ51勝目「いい投球しようと力んで…」

「見直して、自分で修正できたのが、自分もチームも勝てた要因」

 4回のピンチでカブレラを迎えた場面は「その前の打席でも打たれてますし、何とか抑えなきゃというのはありましたけど、最悪歩かせても大丈夫という気持ちではいました」と振り返ったダルビッシュ。メジャー屈指の強打者を3打席目でしっかりと抑えた。「3回からは、最初の2回を見直して、自分で修正できたのが、自分もチームも勝てた要因だったかなと思います」。苦しみながらもチームを勝利に導き、さらに自身4連勝を飾ったことに手応えを示した。

 初回、2回と崩れそうになりながら最少失点で粘ったことも大きかった。走者を得点圏に置いた場面では、球団記録を更新する36打数連続無安打を記録するなど、今季はピンチでの粘りが光るダルビッシュ。「もう1つのギアがあるのか」と聞かれると「特にそういう意識はないですかけど、もちろん点は与えたくないので、ちゃんと考えながら慎重に投げてるからあまり打たれてないのかな」と振り返った。

 これでタイガース相手には自身7戦7勝。大家友和(51勝68敗)に並ぶメジャー日本人5位タイの通算51勝目(32敗)を挙げた。レンジャーズはダルビッシュが投げた試合は6連勝で、今季7勝3敗とエースの存在感は際立つ。この105球を投げてストライクは63球。防御率は2.83となった。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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