日ハム近藤が刻む驚異の出塁率 “落合超え”、そして“ボンズ超え”の可能性も!?

4打数2安打で出塁率が下がる“異常事態”

 日本ハムの近藤健介捕手が圧巻の打撃成績を維持している。23日の西武戦でも2安打を放ち、打率は.420。まだまだシーズンは長いが、早くも4割打者誕生への期待の声まで上がり始めている。

 ただ、さらに驚異的な数字となっているのが出塁率だ。23日時点で.577。2打席に1度以上のペースで塁に出ている。西武戦で4打数2安打をマークしながら試合前の.579からわずかに数字を下げるという“異常事態”だ。

 今季168打席で50安打はリーグ6位ながら、四球数は驚異の45。当然、大差でリーグトップで、出塁率と長打率(.597)を合わせたOPSは1.174となっている。21日のオリックス戦では一度もバットを振らずに4打席4四球。四球数が安打数を超える可能性も出てきたが、この日の2安打でその差は「5」に開いた。

 出塁率のNPB歴代最高記録は、1986年に落合博満(ロッテ)がマークした.487。打率4割だけでなく、この出塁率の日本記録を超えられるかにも注目が集まる。なお、メジャーリーグの出塁率の歴代最高記録は、バリー・ボンズ(ジャイアンツ)が2004年にマークした.609。この年、ボンズは617打席で232四球を選び、そのうち敬遠四球が120だった。長打率も.812で、OPSは驚異の1.422だったが、これも歴代最高記録となっている。

 近藤の出塁率.577は、現時点でこの年のボンズにも迫るほどの数字。シーズンを終えた時、果たしてどんな数字が残っているだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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